FC2ブログ

土壌についての基礎理論1

今に必要な問題点を考えていたら、内水氏の記述に見事に書き表してあったので紹介します。
土をどうとらえるべきなのかを書いてあって、私が手をいれる隙間など微塵もありません。
気を引き締めて読んでください。

*******************************************
現状と問題点

一般に良い土壌とは有機質土壌であり、耕作に適さない土壌は無機質土壌とされている。
そしてまた有機質土壌とは有機質に富んだ土壌である、とも言われている。
しかしながら、有機質に富んだ土壌であっても耕作に適さない場合もあるし、有機質に乏しい土壌であっても耕作に適している場合もある。有機質に富んだ土壌は一般に、団粒構造を有し保水力、保肥力にすぐれているが、そうでない場合もある。

また有機質土壌は腐植質に富んでいると言われが、腐植そのものの定義すら満足になされていない現状にあると言えよう。腐植とは有機質と珪酸塩が一体をなした重縮合物であって、フミン質・フルボ質を多量に含む安定物質であるとの説明は理解できるが、ではその生成メカニズムはどのようなものなのか、腐植生成に至る過程物質はどのような物質で何と呼んだらよいのか、またそれはどのような機能を有するのか、などという点がまったく不明である。

このように土壌に関する分野においては不明確な事柄が多く残されており、また論理化の遅れている分野も多いようである。しかもその判然としない土壌に化成肥料や化学農薬を多量に投与した結果、田圃からタニシやミミズが姿を消し、土壌の団粒構造が破壊されてしまうなど、大きな問題を生じつつある。そのような現状を打破するためにも、まず土壌の生成メカニズムを明らかにした上で、個々の問題に対してどのように手を打ったらよいのか、可能な限りの合理的な対策をたてなくてはならない。成因なり生成メカニズムすらも想定できずに、土壌を一面的にとらえただけでいかように細かく解析しようが、大きな成果を得られないのは当然のことである。

20世紀の科学技術は、事象を単純化し細分化しかつ解析することによって発展してきた。このような手法は、事象が比較的単純であり、また事象をコントロールする要因の数が少ない場合には有効といえようが、生命体がからんだ場合などにおいては、たとえば遺伝子なら遺伝子という物体を操作する程度のことはできるとしても、事象そのものを説明できるまでには至っていない。生命のからんだ複合事象を解釈するに際しては、むしろ事象を事象として全的にとらえ、思索し解釈するすることからはじめるのが近道とも言いうるのである。全体像の解釈がつきさえすれば、次のステップとして現代の解析手法を持ち込むことによって、細部までも明確化しうる道が拓かれるに違いない。

土壌と称されるものは組成からみても構造からみても範囲が広く、また有機と無機が渾然一体をなした重縮合物であり、しかも土壌菌群という数えきれないほどの菌種を系内に含んでいる関係から、全体像をつかまないで一面的部分的に解析したところで、とうていその本質に迫れるものではない。とするならば、土壌の本質に迫るにはどうしたらいいのだろう。
とにかく人智のおよばない無数ともいえる要因に支配されているのであるから、判らない事は判らないままにブラックボックス化し、なおかつ論理の整合性に徹すると同時に、徹底した消去法を導入しかつ論理を修正しながら、土壌というものの本質に迫るよりあるまい。
その過程で気づくことは、20世紀という時代が如何に片手おちの科学技術体系を発展させてきたか、また如何に未知の領域が広く残されているか、ということであるにちがいないし、また人智の限界性ということについても気づかずにはいられないはずである。
**********************************************
(土と水の自然学より引用抜粋)

ここから腐植前駆物質に向かい、リードアップに向かうのです。
スポンサーサイト



カウンター
無料カウンターブログ無料作成レンタル掲示板無料CMS
どこからきた?

ジオターゲティング
リンク
検索フォーム
FC2